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ポリアモリーという新しい恋愛のカタチ

ポリアモリーという言葉を聞いたことがありますか?

日本では「恋人を友人とシェアすること」と認識している人が多いようです。

実際調べてみると、ルームシェアやカーシェアリングのような感覚とは大違いです。

そこには「恋愛関係」を遥かに超える、深い人間関係を築きたいという強い思いが存在していました。

恋愛とは1対1で行われる関係、というのがまだまだ一般的な価値観だと思いますが、実は恋愛が多様化するにつれ、この価値観も崩れつつあるようです。

その一つが「ポリアモリー」です。これは1990年代初頭からアメリカで登場した造語だそうです。

「複数」を意味するギリシャ語の「poly」と、「愛」を意味するラテン語の「amor」に由来し、「非一夫一婦制」を現す「ノンモノガミー」に代わる単語として用いられるようになったといいます。

日本では一橋大学大学院生の深海菊絵さんが「ポリアモリー」についてアメリカで研究した成果をまとめ「ポリアモリー 複数の愛を生きる」(平凡社/2015年)を出版したことで話題となりました。


アメリカでは50万人以上のポリアモリー実践者

すでにアメリカでは2009年の時点で約50万人ものポリアモリー実践者がいるという報告もあり、彼らのことをポリアモリストと呼ぶそうです。

実際にポリアモリーとはどんな恋愛の形態なのか。

基本は複数の人と同時に関係を持つことになります。

では「浮気」や「不倫」とはどう違うのか。

それは「すべての関係性をオープンにし、複数の相手と誠実に向き合う」という点にあります。

複数のパートナーを持つことを決して隠したりはしないのです。

浮気や不倫は「隠れて行い、そこに罪悪感も伴うもの」です。

しかし、ポリアモリーの場合、複数のパートナーがいることを決して隠したりはせず、お互いに恋人がいる状態での結婚「オープンマリッジ」もポリアモリーの形の一つといいます。

ポリアモリーという形を選ぶことで、正直でいられる、罪悪感から解放される、複数の人を愛しているという事実を大切な人にこそ誠実に伝えるという愛を貫けるという点がメリットになるようです。

しかしポリアモリストといえども、愛するパートナーに別のパートナーがいるとなると、当然嫉妬の感情も芽生えるといいます。

しかしその嫉妬心さえ、しっかりパートナーに伝えることで、パートナーもその嫉妬心と一緒に向き合い、例えば二人でカウンセリングへ行ったり、どうすればその嫉妬心を少しでも減らすことができるか話し合ったり、解消のための努力を双方で行ったりするそうです。


ポリアモリー、その関係は決してイージーなものではない

ポリアモリーについて調べてみると、その関係は決してイージーなものではなく、よりディープなものであることがわかります。

単純に友人と恋人をシェアするなんてものではなく、友人にも恋人にも同じように深い感情と誠実な態度を示し、関係を深め、さらにその関係を持続させていくために努力する必要まであるのです。

個人的には一対一の恋愛関係のほうがずっと楽なように感じられます。

ポリアモリーのメリットについてはすでに2点述べましたが、一対一の恋愛と比較して良い点は、パートナーへの不満や不足を別の相手で解消できる点でしょう。

忙しくてなかなか会えない彼にわがままを言わなくても、もう一人の彼が埋めてくれる。

どうしても認められない彼の考え方を、もう一人の彼は同じ考え方で受け入れてくれる。

もちろん彼だけでは埋められないものを別の相手に求めるだけではただのわがままです。

そうではなく、人には良い所も悪い所もあって、できるだけそれぞれの良い所だけを見つめて上手に付き合って行きたい、それをオープンに誠実にしておきたい、その生き方や考え方を認めてくれる人とのみ関係を深めて行きたい、というのがポリアモリーなのです。


複数の人と誠実な関係を築くためには努力が必要

この世に完璧な人間など存在しませんし、自分の理想を100%満たす相手も存在しないでしょう。

ですから多くの人はパートナーがいても埋められない何かを抱えながら、それでも生きていくものです。

埋められない部分も丸ごと受け止めて、足りない同士の相手と自分を承諾し、決めたパートナーと長く寄り添い生きて行けたらそれ以上幸せなことはないはずです。

しかしポリアモリーの人たちはもっと正直です。

月日や環境が変化するたびに揺れ動く人間の弱い心、良い所を見て行けば愛すべき人は地球上にたくさんいるという事実。

そして、愛する人が同時に二人存在してしまったり、そのことに悩んだり嫉妬したりする複雑な気持ち、こうしたものをすべて包み隠さず自分自身と相手にさらけ出し、隠さず生きていきたい、というのがポリアモリーの人たちです。

日本にもポリアモリストの人はいて、集まりもあるそうです。

複数の人を同時に愛してしまうことに罪悪感を持つ人や、そんな自分をさらけ出したい人たちが悩みなどを語り合うラウンジが存在しているようです。

一対一の人間関係においても誠実な関係を築くには相当の努力が必要となりますが、複数の人間と誠実な関係を築くためにはさらなる努力が必要となります。

それでも自分の気持ちや変化に誠実でありたいと願うポリアモリストたち。あなたは他人に対しても自分に対してもそこまで誠実でいられますか?


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