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結婚にまつわるセレモニーと離婚率の関係

今、あなたが結婚を考えている相手がいるとします。

しかし、結婚にまつわるセレモニーを、「面倒」「やりたくない」「やらない」「意見が合わない」と考えているのであれば、その結婚は離婚につながる可能性が高いといえます。

2011年にリクルートブライダル総研が行った「夫婦関係調査」によると、離婚経験のある人と配偶者のいる人(結婚している人)との違いの1位が「挙式披露宴を行っていない」こと。

そして、2位が「婚約指輪を購入していない」ことでした。

結婚は本来、婚姻届にサインさえすれば成立しますが、伝統的に行なわれてきた結婚にまつわるセレモニーは多数あります。これらのセレモニーと離婚率の関係、離婚しやすくなる原因を調べてみました。

離婚しやすくなる原因あれこれ

1. プロポーズをしない

結婚にまつわるセレモニーの代表が「プロポーズ」です。

そもそもプロポーズがなければ結婚の話にもならないですが、プロポーズがなかったという人も少なくありません。

プロポーズの時に「婚約指輪」を渡すかどうか、プロポーズをサプライズやドラマチックなものにするかはともかく、明確なプロポーズがないと離婚率が高まるという報告があります。

男性が女性にひざまずいて…。まではしなくても、やはりプロポーズはあったほうがいいでしょう。

逆に言えば、プロポーズなしの結婚は「彼女に強引に迫られた」「子どもができてしまった」「どちらかの両親に急かされた」「なんとなくそうなっていた」など、そもそも結婚に対する気持ちも弱いため、結婚しても長続きしない可能性が高いのです。

やはりプロポーズをするというのは覚悟を伴うもの。そのあと、顔合わせで「お嬢さんをください」のあのセリフを言うことも、男性にとっては大変なことです。

でもこのような大変なことを乗り越えてでも彼女と結婚したいと思えるかどうかが大切なのです。

2. 「結納」をしない

結納は両家の親睦を深める上で重要な儀式です。

結納金のやりとりなどは確かに時代にマッチしていないかもしれませんが、それでも日にちを合わせてこれから家族になる両家が顔を合わせておくことは、そのあとの結婚生活をスムーズにするためにも必要不可欠です。

今時の結納は堅苦しいものではなく、ホテルなどを利用して、両家で美味しいものを食べる、というカジュアルなものになっています。

結婚後は何かと双方の両親間でのやりとりが増えたり、結婚相手の兄弟とも付き合っていかなければなりません。

結納を嫌がっているようでは、その先の親戚づきあいも苦痛を伴うことになります。

3. 婚約指輪や結婚指輪がない

最近は、婚約指輪はいらない、という女性も増えているようです。

その理由として、普段は使う機会がない、他にお金をかけたいといったことが多く、男性側もどんなものを選んでいいかわからない、そこにお金をかけたくない、といったことがあります。

婚約指輪はなしで、結婚指輪だけというカップルも実際増えていますし、婚約指輪と結婚指輪を兼ねた「エンマリ」タイプの指輪も人気です。

しかし婚約指輪を結婚後も使いこなしている女性の方が離婚率が極めて低いことをご存知でしょうか。

例えば、双方の実家に帰る時、同窓会の時、おしゃれして集まる女子会の時、入園式や卒園式など子どもの晴れの日に婚約指輪をさらりと身につけられる女性は、それだけで周りに一目置かれる華のある存在になります。

そういった大事な場面に、大切な人からもらった婚約指輪をつける気持ちが何より素晴らしいでしょう。

またその行為により「この人の家庭は幸せなんだな」「安定しているんだな」と周囲に良い印象を与えるので、トラブルに巻き込まれる可能性も少なくなり、家庭を守ることにもつながるのです。

婚約指輪や結婚指輪の価格や石の大きさにこだわる必要はなく、気持ちを形にするということです。

これができるかできないか、またもらった方の女性もその感謝をその後の結婚生活でどう伝えていくかが、結婚の幸せ度を左右するのです。

4. 「挙式・披露宴」をしない

現在は約4割のカップルが結婚式を挙げていない、というデータもあります。経済的な理由だけでなく、でき婚の人が挙げられない、というケースが多いようです。

そして挙式・披露宴の有無と離婚率の関係については、先に挙げた「プロポーズ、結納、指輪」よりは高くないようです。

結婚式を挙げていないけれどラブラブというカップルも多い一方で、ド派手婚だったのに離婚した(離婚を繰り返す)という人、特に芸能人も少なくありません。

結婚式については確かにどこまでお金をかけるか、どんな内容にするかは完全に個人の趣味嗜好です。

結婚式を挙げていないと離婚率が高くなる、と考える人の意見としては「大切な儀式を省略するような人やそれを許す親は常識が欠けているから離婚もイージー」というものです。

一方「浮かれすぎている、自慢気、ご祝儀を目当てにしているような挙式をしているカップルも、そもそも非常識だったり人徳がないから離婚しやすい」という意見もあります。

結婚式は、プロポーズや指輪ほど大事ではないのかもしれません。周囲への感謝を伝えられる、参加者みんなが幸せになれるような挙式披露宴を目指したいですね。

5. 「新婚旅行」にいかない

新婚旅行に行くだけで離婚率が40%も下がるというデータもあり、新婚旅行は結婚式よりも重要なセレモニーだと考えられています。

新婚旅行に行かないカップルの理由は「仕事が忙しい」「休みが合わない」「結婚式で予算オーバー」「でき婚」などが挙げられます。

最初から二人で「新婚旅行は行かない」と決めていたのであれば問題ないでしょうが、どちらかが行きたかったのに行けなかった、となると後々になっても長く揉める原因になることは間違いありません。

そもそも新婚旅行にはメリットもたくさんあります。社会人になって1週間程度の長期休暇が取れることは滅多にありません。

しかもお祝いムードで送り出してくれるわけですから、こんなに前向きな長期休暇はないでしょう。

また新婚期間は長くはありません。1年、2年と時間が経つにつれ、新鮮さは残念ながら失わせます。初々しい気持ちで、新婚ならでは、の楽しい思い出が作れるのは最大のメリットです。

海外であれば女性はパスポートの名前変更なども生じます。いく先々で相手の名前を代筆してあげたり、「奥様、ご主人」などと呼ばれたたり、結婚前の旅行とはやはり大きく異なります。

大変ではありますが、結婚したんだ、と実感できるのがこの新婚旅行なのです。どちらかが行きたいのであれば絶対に行くべきですし、できれば二人とも行きたいと思える方がスムーズに計画が立てられます。

いかがでしたでしょうか。結婚にまつわるセレモニーは多数ありますが、いずれも「面倒」といえば「面倒」です。でもこれらのセレモニーについて話し合い、協力できるカップルであるということが一番大事です。

相手任せにしたり、価値観が合わないのに無理やり合わせているようでは、離婚の可能性は高くなります。

今お付き合いしている相手が結婚相手にふさわしいかどうかは、このセレモニーに関する考え方や取り組み方で最終確認できるのです。


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