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ヨガと瞑想~セレブがこぞって実践している瞑想とは

瞑想の熱心な実践者で、最も成功した人物の一人というと故・スティーブ・ジョブズが有名ですが、他にもビル・ゲイツやマドンナ、クリント・イーストウッド、リチャード・ギア、などの有名人が知られます。今回は、セレブがこぞって実践する瞑想の効用についてご紹介しましょう。

瞑想には優れた効果がある

多くの有名人が習慣にしている瞑想。今若者に大人気のモデル界№1人気のミランダ・カー、日本人では稲盛和夫、イチローも熱心な瞑想の実践者として知られます。また近年はグーグル社やインテル社も健康増進や社内研修に瞑想を取り入れていることが話題になっています。

近年、瞑想という言葉だけが先行し、メディテーションが何かおしゃれなトレンドのようにも取り上げられています。しかし実際のところはやったことのない人のほうが多いかも知れませんし、実践してもすぐにその効果が感じられないという人も少なくないのではないでしょうか。

瞑想は子供が自転車に乗ることに慣れるのと同じで、ある程度継続して行う必要があります。しかし一度そのコツを覚えると、いつでもどこでも自分のタイミングで瞑想ができるようになります。

瞑想を修得するまでにある程度の時間が必要ですが、なぜ今瞑想に興味を持つ人々が増えているのでしょうか。それは、瞑想に優れた効果があることが体感できるからです。

あえて瞑想の効果を求めない

瞑想を習慣化することにより、直感力、集中力、企画力、コミュニケーション能力といったさまざまな【能力】が向上します。また、ストレス解消やリラクゼーション効果もあります。

今、人々はストレスや不安を解消してくれる「万能薬」でもあるかのように「瞑想」を求めています。しかし、瞑想の効果を「体感」してみたいということであれば、あえて「効果を求めないで瞑想を淡々と行う」ということをお薦めします。

そもそも現代人は、あらゆる事に「Aが与えられるならBをする」と「take&give」で、「与える」ことより「受け取る」ことのほうに重きをおき過ぎているように見受けられます。見返りや利益が得られないならやっても意味がないというように。

さらに近年はさまざまな事に「エビデンス」をと、人間の基本的な欲求である「睡眠」にでさえ「効果」の裏付けを求めるようになっています。

「きちんと寝ないと太る」「きちんと寝ないと自律神経が乱れる」といった具合です。しかしエビデンスとは無関係に、人は自然に眠るようにできています。

淡々とやる。気持ちがいいからやる

効果があろうとなかろうと人にとって眠る時間は必要です。瞑想もそれと同じで、本来私たち人間にとって必要なものなのです。誰ともしゃべらず、外に情報を求めず、自分自身と向き合う、そうした瞑想の時間を持つことが大切なのです。

そこに効果やエビデンスなど本来必要ありません。むしろあえて効果を求めずに実践することこそが大切です。瞑想を何の為にするのか、いったんそうした捉われから離れ、淡々と瞑想を実践してみましょう。まずは「気持ちがいいからやる」という姿勢が修得と継続の一番の近道です。

マントラやお経は頭を空っぽにするためのテクニック

瞑想は一言でいうと、頭を空っぽにすることですが、「頭を空にする」のはそう簡単なことではありません。そのためにさまざまなテックニックを用いる必要があります。

例えば、ヨガの瞑想でマントラ(真言)を使う方法があります。マントラは、神に対する祈りの言葉です。「お経」とほぼ同じと考えて良いでしょう。

お経もそうですが、これらの言葉は非常に高貴な意味のある言葉ですが、無心に唱えているだけではあまり意味を持たない言葉の羅列です。

私たち日本人に身近な「般若心経」も同じです。暗唱(読経)している分には比較的単調で退屈な音の羅列に過ぎません。ヨガの瞑想でマントラを使うのは、この単調な音に意識を集中させるためです。

そうすることで頭の中にあるさまざまな考え事や悩みから意識が離れ、さらに一定のリズムと音に意識を向け続けることで、徐々に頭は空の状態へと近づいていきます。つまりマントラやお経は頭を空っぽにするためのテクニックなのです。

思考をクレンジングする

またヨガのすべてのポーズも本来瞑想を行うためにあるといわれます。瞑想をする時には、基本的に正しい姿勢で長時間座る必要があります。しかし体が凝っていたり、歪んでいたり、どこかが痒かったりすると意識がそこにいってしまいます。

そうなると、体を動かしたくなりますが、同時にそれは心が動いているということでもあります。そのためまずヨガのポーズで体をほぐし、その後に瞑想することがヨガでは順序として定められています。

他にもヴィッパサナ瞑想、マインドフルネス瞑想、呼吸瞑想、CDや指導者の誘導によって行う誘導瞑想、もちろん坐禅など、瞑想を深めるためのさまざまな方法がありますが、いずれにせよ瞑想の目的はたった一つ、「頭を空にする」ということです。頭を空にすることで不要な意識や情報、思考を一度クレンジングするということです。

ですからテクニックに捕われる必要はなく、とにかく実践してみることがなにより大切です。

吸う息、吐く息に意識を向ける

それではさっそく実践してみましょう。まずは座り方ですが、正座や胡座がむずかしければ椅子でも大丈夫です。ただし猫背にならないように。猫背になると体内のエネルギーがスムーズに循環しなくなりますし、体が凝ったり疲れやすくなります。背もたれを使ってもいいので、姿勢を正しくして座りましょう。そして楽なところに手を置き、目を閉じます。

できるだけ静かな環境で行わなければ意識はすぐに外に向かってしまいます。音や光、臭いといったものに意識は敏感に反応しますので、慣れるまでは一人で安心していられる静かな部屋で行う必要があります。

正しく座ることができたら後は目を閉じて呼吸に意識を合わせます。目を閉じるだけでは、おそらく頭の中で考え事が次から次へと浮かぶでしょう。

それでは頭が空っぽになるまでに時間がかかります。ですから、吸う息の長さ、吐く息の長さに意識を向けます。呼吸に意識を向ける感覚がわからなければ、呼吸の長さを数えましょう。

あるいは10かけて吸って、10かけて吐くというのも良いでしょう。呼吸に意識を向けているので、頭が空にならない、と感じるかもしれませんがそんなことはありません。考え事や雑念から離れているだけで十分に効果があります。時間も決める必要はありません。3分やれば3分の、20分やれば20分やっただけの効果があります。

8週間の瞑想で脳が確実に変化する

瞑想は「結果」を求めないで続けることによりはじめて「体感」できるものです。あえて瞑想に「結果」を求めないという姿勢が、逆に「結果」を得ることにつながります。

マサチューセッツ大学の研究報告によると8週間の瞑想により脳が確実に変化するといいます。まずは8週間の継続を一つの目安に行ってみるのも良いかもしれません。

あくまで、結果や効果を求めず、静かに座ることで得られる「落ち着き」「安定感」「心地良さ」といった感覚を味わい、淡々と瞑想を実践することできっと大きな心の変化と成果が得られはずです。



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