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すらり美脚、毎日の歩き方で育てる!

どんなにエクササイズをしても、食事を見直しても、ダイエットに取り組んでも、なかなか理想のボディが手に入らないという場合、日常生活で一番大切な基本動作である「歩く」ことをまず改善する必要があるかも知れません。今回は「正しい歩き方」で美脚を作る方法をご紹介します。

かかとから着地して母子球で蹴るは間違いだった?

「正しい歩き方」と聞いてどのような歩き方が頭に浮かびますか?
一般的に「かかとから着地して母子球(親指の付け根)で蹴りだす」という歩き方が正しい歩き方として伝わっていると思いますが、実はこの歩き方には問題があるのではないか、と最近各方面から指摘がなされています。

それともう一つ、「できるだけ膝を曲げないで歩く」というもの。これも実は間違いではないかといわれるようになっています。

まず「かかとから着地して歩く」ことの問題点について調べてみました。これは健康維持のためにウォーキングをはじめた中高年に多いのですが、かかと着地を意識して「早歩き」をするウォーキングを数ヶ月続けると膝や腰に痛みを訴えるケースが非常に多いということがわかってきました。

また、ウォーキングを開始して数ヶ月経過した頃に、めまいや肩こり、頭痛といった不調が現れる人も少なくないようです。

「かかとから着地」を過度にし過ぎている

いずれも「歳のせいかな?」と思われがちですが、このように多くの中高年の方が不調を放置したままウォーキングを妄信的に続けているようです。また中高年だけでなく美容に熱心な女性もこうしたことが多いようです。美容や健康のためと思ってやっていたウォーキングが実は不調の原因だったというわけです。

こうした不調の原因が、「かかとから着地」を過度にし過ぎていることにあると考えられるようになっています。というのも、「かかとから着地」をするとかかと全体に体重の約3倍の重力がかかり、それが過剰な衝撃となって膝や股関節、骨盤全体に多大な影響を与えるからです。

膝がねじれ、骨盤がゆがみ、そして骨盤は背骨とも連動していますから背骨も歪み、それにより首や肩に不調が起こるということが十分に考えられます。

ポイント:ウォーキングで「かかとから着地」は骨盤や背骨の歪みを招き、不調が生じる原因になりかねない!


膝裏を緩め、骨盤をまっすぐからやや後傾に

次に「膝を伸ばして歩く」ことの問題点について。歩行時だけでなく立っている時にも、膝の裏をぴんと伸ばし切っているのは実は体に良くないことがわかってきています。

膝裏を必要以上に伸ばして歩くと地面からの衝撃をかわせなくなります。また膝裏が伸び切っていると骨盤が前側に傾き(前傾)重心も前のめりになります。

そのため太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が発達し、骨盤よりも太ももの前側のほうが張り出し、常にパンパン状態になります。これは女性がヒールを履いている時の状態と同じです。

太ももの前の筋肉は極力使わず、骨盤は地面に対してまっすぐかやや後傾気味、体の背面全体(背筋)で支えたほうが体は歩くだけでスリムになり、不要な力を使わずに長時間歩くことができるようになります。

また大腿四頭筋を使わないことで内もも(内転筋)を使うことができるようになるので、ここを使うことによって骨盤底筋も発達していきます。

もちろん体重の前のめりがなくなれば、ふくらはぎの肥大もなくなりますので、足のむくみも解消しやすくなるでしょう。

膝を曲げて歩く必要はありませんが、膝裏は緩めて、骨盤をまっすぐからやや後傾という姿勢で歩くよう意識するのが「美脚ウォーク」の第一歩なのです。

3パーツがほぼ同時に着地できるスピードで歩く

それでは「足裏」と「膝」に着目して、本当に美脚になれる歩き方についてご紹介しましょう。まず歩く前にすっと立ってみてください。

この時に足指、足指の付け根、かかとのいずれも浮いている所がないように、しっかりこの3点で大地を感じましょう。そして土踏まずの下の方(うちくるぶしの内側のラインの真下)あたりに一番重心を感じ取るようにします。ここが正しい重心線になります。

そして歩き出します。これまでのように「かかと」と「母子球」の2点で蹴り上げるようにバランスを取ろうとはせず、かかと、足指の付け根(母子球から小子球まで)、そして足の親指の腹から小指の腹までの3パーツがほぼ同時に着地できるスピードで歩くようにします。

もちろん膝は伸ばしきりません。足を上げる時、足首をしっかり前面に伸ばすことで、膝は少し曲がりますが自然に太ももは持ち上がります。このように3パーツがほぼ同時に着地できるのが自分にあった歩幅です。この歩幅で上半身は極力ゆらさずに歩きます。

ポイント:足指、足指の付け根、かかとの3パーツがほぼ同時に着地が自分にあった歩幅!


足裏全体で大地に安定して「立っている」感覚が大切

足の裏というのは見過ごされがちですが、非常に重要なパーツです。足の裏の主な機能は「安定機能」「免震機能」「運動機能」の3つになりますが、この機能はかかとだけでは決して行えません。

かかと、母子球と小子球(小指の付け根)を含めた、足指の付け根全体、そして足指(つま先)のすべてが機能することによって発揮されます。つまりかかとだけで着地して歩くことはできませんし、つま先だけで立っていることもできません。

まず、ただまっすぐ立っている時にさえ、この3パーツを含める足裏全体で大地に安定して「立っている」感覚が必要なのです。

この安定した状態で歩くことができれば身のこなしに無駄や力感がなくなり、滑らかな歩行姿勢に変わります。足音も気にならなくなります。体はどんどん活性化され、代謝も上がり、美脚だけでなく全身の健康とスリムを手に入れることができるようになります。



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