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小食(節食)・プチファスティング(絶食)で、エイジングケア!

「良質な食品を、適切に摂る」。そうした食習慣が健康だけでなく、アンチエイジングにも大きな影響を及ぼすことが明らかになっています。

「適切に摂る」というのは、「過食をしない」ということにも置き換えられます。食事の量を適度に減らす節食(カロリー制限)が、カラダの老化防止、若さを保つための重要な要素であるということです。

食べる、ということは生命維持には欠かせない行為です。しかし、ともすると、私たちは過食になりがちです。

近年、メタボリックシンドロームといった言葉も生まれましたが、過食による弊害の改善のため、あらためて「どれだけ食べればいいのか」ということが見直されつつあります。

腹八分目、「節食」による健康効果!

「食べる量」については、昔から「腹八分目が健康に良い」といわれてきました。そうした「節食」が、健康維持の要因であることは経験的に分かっています。

「節食」の代表的なものといえば、僧侶たちの摂る精進料理です。彼らは総じて長寿で、例えば、日本仏教の祖師である、親鸞は89歳、法然は78歳など長命の人々が多くいることが知られています。

また、最近では空腹がもたらす健康効果についても説かれるようになり、食事の摂取カロリーの制限が老化防止につながる、ということが広く知られるようになってきました。

食事の摂取カロリー制限は、「カロリス」(カロリーリストリクションの略)と呼ばれ、老化防止などの効用がすでに見い出されています。

マウスやサルの動物実験で、タンパク質や炭水化物、ビタミン・ミネラルなどの栄養を十分補給し、総摂取カロリーを30%ほど抑えたところ、全体の印象が若々しく、延命効果が見出されたことも報告されています。

また、平均寿命が23ケ月、最長でも33ケ月しか生きられないネズミに30%ほど低カロリーの食餌を与えたところ、平均寿命が1年ほど延びた、という報告もあります。

こうした実験結果から、腹八分目の「節食」が、長寿やアンチエイジングにつながることが示されています。なぜこうしたカロリーの摂取制限で、寿命が延びるのか。それについては、遺伝子を守り細胞の寿命を伸ばそうとする酵素が活性化するためと考えられています。

低カロリーでも低栄養ではダメ、しっかり栄養補給を!

そしてもう一つ、カロリー制限でアンチエイジング効果がもたらされる原因として考えられていることがあります。

それは、低カロリー食では、通常食と比べ、活性酸素の発生が少なく、「酸化ストレス」による細胞の損傷が低減されるということです。

とくに、野菜・果物を中心とした食事は、抗酸化成分が多く含まれるため活性酸素の除去に効果的です。

低カロリー食によりもたらされる恩恵というのは、この2つ、「長寿遺伝子の活性」と「活性酸素の低減」ということです。

ストレスを感じない、小食・プチファスティングを!

ただ、「節食」をするうえで、いくら低カロリーといっても、低栄養にならないよう気をつけなければいけません。十分なタンパク質、ビタミン・ミネラル、食物繊維が補給できるような「節食」が大切です。

玄米のような未精製穀類、果物・緑黄色野菜のような活性酸素を軽減する抗酸化食による「節食」、「良質な食品を、適切に摂る」ことを心がけましょう。

さらにいえば、節食にしろプチファスティング(絶食)にしろ、ストレスを感じるような、辛いものであっては、かえって活性酸素を発生させることになり、アンチエイジングにとってはマイナス効果となります。

苦行のような小食やプチファスティングでは、反動も起きますので、ときには楽しい語らいの中で、好きな物、美味しいものを食べることもいいかも知れません。

栄養を十分考慮した節食やプチファスティングを楽しみながら実践できるよう、日々の生活の中で工夫し、取り入れてみましょう。