PI方式を採用した画期的な養蜂
本来、ミツバチがつくるプロポリスの量はごくわずかですが、長い間プロポリスを待望する人々のために、いかにして量産するかが大きな課題でした。
そこで考案されたのがCPI方式です。CPI方式というのは、簡単にいうと、ハチが入る巣箱のすきまをハチまかせにしないで、人間の手で少し広げてやるという方法です。プロポリスはミツバチが出入りする巣の入口や巣の隙間につくられます。
ミツバチはプロポリスで穴を塞ぐ習性があるのです。CPl方式は、このミツバチの習性を利用したものです。
具体的には、巣箱の璧に横長の着脱式の外壁をたくさん設けます。外壁を1段外すと穴が大きくなり、ミツバチが大量にプロポリスをつくるというわけです。そして、ミツバチがプロポリスで穴を塞ぐと、また別の外壁を1段外します。すると、ミツバチがまた、外壁の穴をプロポリスで埋めます。
この作業をくり返すことによって、一つの巣箱から年間400g程度しかとれなかったプロポリスが数10倍もとれるようになったのです。