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血栓溶解作用やピロリ菌抑制など〜注目される納豆の健康効果 

7月5日(火)、東京・赤坂プリンスホテルで「『納豆の日』記念・納豆クィーン&納豆キング表彰式」(主催:全国納豆協同組合連合会)が行われた。当日、須見洋行教授(倉敷芸術科学大学生命科学部)が「納豆のスゴイ健康効果」と題して講演。「納豆クィーン」には歌手の華原朋美さん、「納豆キング」には俳優の谷原章介さんが選れ、表彰された。

血栓溶解酵素やビタミンK2、納豆特有の成分が健康作りに貢献

納豆の消費拡大を目指す全国納豆協同組合連合会では、毎年7月10日を「納豆の日」とし、納豆の健康効果のアピールなど全国規模のキャンペーンを行っている。

これまでに、女優の菊川怜さん、上戸彩さん、佐藤藍子さんが「納豆クィーン」を受賞。また、俳優の永井大さんが「納豆キング」を受賞し、納豆食の普及に貢献している。

表彰式では、「納豆クィーン」に選ばれた華原朋美さんが、「朝必ず納豆が食卓に並んでいました。1日1回は食べるように心がけています。 大きいものから小さいものまでいろいろな種類を食べます。ネギを混ぜたり、夏バテ防止に梅干しを混ぜたりして食べます」と受賞の喜びを語った。

また、「納豆キング」に選ばれた谷原章介さんは、「欧米では日本の食事の持つ力が注目されていると聞きます。僕自身は芸能の世界で不健康 な生活になりがちなので、日々納豆を食べるようにしています。皆様も納豆を食べて納豆の糸のように末長く生きして欲しい」と述べた。

当日、「納豆のスゴイ健康効果」と題して、須見洋行教授(倉敷芸術科学大学生命科学部生命科学科)が講演。納豆の機能性について、「納豆には血栓溶解酵素がある。300種類の食品の中で納豆だけ」と述べ、血栓溶解作用が長時間におよぶことを報告した。

また、O-157やピロリ菌への強い抗菌作用についても言及。ピロリ菌には、40歳以上の7割が感染し、胃潰瘍や胃がんの発症要因とされているが、「納豆の中にはピロリ菌を抑制するものがある」と須見教授。
さらに、納豆に含まれるビタミンK2について、「骨粗しょう症の人はK2が足りない」と指摘。
また、納豆の摂取で腸内の乳酸菌が増えることにふれ、1週間の納豆と他の食品との摂取比較の調査で、納豆12%、ヨーグルト10%、ヌカ漬け8%、キムチ6%と腸内における乳酸菌の増加率が高いことが分かったと報告した。
この他、納豆に含まれるジピコリン酸の血小板凝集抑制作用などについて述べた。


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