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納豆、疾患予防に役立つ機能性食品として認識 7月10日、経団連会館(東京都千代田区)で「納豆の日記念シンポジウム」(主催:全国納豆協同組合連合会)が開催された。当日、小泉武夫教授(東京農業大学)の基調講演や阿川佐和子さん、椎名誠氏ら著名人をパネラーに迎えての「納豆シンポジウム」が行われた。また、俳優の永井大さんが納豆キングに選ばれ、表彰式が行われた。
周りがひどい下痢で苦しむ中、納豆で救われた
健康志向が高まる中、健康管理に有用な機能性食品として納豆の消費量が伸びている。平成14年度の年内世帯消費金額では4,172円と過去最高の記録を示した。
急激な食習慣の変化で若年層のクローン病、キレる、精子減少など懸念 また、「私はこれまで盲腸以外、何一つ病気をしたことがない。納豆と日本食のおかげ」と、日本食についても言及。「どんな民族の食べ物でも日本食には負ける。カロリーが理想的で、栄養のバランスが良く、世界一ヘルシー。洋風化していくのが非常に残念だと外国からみられている」と述べた。 近年、食習慣の急激な変化が生じており、「食は本来保守的であるべき。昭和40年と平成12年と比べると、肉の消費量が3.4倍になっている。草食性動物が肉食性動物に変わるほどの大きな食べ物の変化で、他の民族では全く考えられない」と小泉氏。若い人達のクローン病、キレる、精子の減少といった症状を危惧した。 納豆などの発酵食品、腸を強くし免疫力を高める
第三部では、昨年は納豆クイーンに女優の菊川怜さんが選ばれたが、今年は俳優の永井大さんが納豆キングに選ばれ、「父親が納豆が好きで物心ついた頃から食べていた」と受賞の喜びを語った。 大豆製品を多く摂る日本女性は欧米女性と比べ、子宮がんや乳がん罹患の危険性が低い 納豆は抗菌、高血圧・血栓症予防、整腸、肝機能障害予防、糖尿病予防、骨粗しょう予防、美肌・ダイエット、抗老化、抗がん、免疫強化など、現代人の抱えるさまざまな生活習慣病や疾患予防に役立つスーパーフードとして世界的にも認知されつつある。長寿世界一を誇る日本人の体質を支えてきたベストフードとして評価が高い。 日本人は伝統的に大豆を納豆や味噌、豆腐、醤油などに加工し、大豆製品を多く摂ってきたが、こうした、大豆の有用性については、米国でも、コレステロール低下や心疾患対策など、米食品医薬品局(FDA)も認め、大豆製品に、「心臓病の危険性を低下させる」というラベル表示を認可している。Tulane大学の研究グループが、25歳から74歳までの1,100人のデータを分析した研究で、1週間に最低4回豆類を摂取すると心血管疾患の危険性が20%低下することが判ったという報告もある。
また、伝統的に豆腐や味噌などの大豆製品を日頃から多く摂る日本女性は欧米女性と比べて、子宮がんや乳がん罹患への危険性が低いという研究報告も出ている。 最近の研究では、味噌汁は乳がん予防に有効性を発揮するという研究報告も出ている。米国がん研究センターなどの研究グループによるもので、40歳から59歳の女性2万1千852人の食習慣を10年間にわたって調べたところ(研究中に179人が乳 がんに罹患)、味噌汁の摂り方が少ないほど罹患率が高まることが分かったという。
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