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エフェドラなど問題多いハーブ素材公表
2月23日付のCNNで、現在米国で利用されているハーブ製品を中心に健康への影響が懸念されている素材が幾つか挙げられた。これらについては実際に死亡事例や副作用報告があり、使用について十分な注意が発せられている。
ハーブではFDAに900件の副作用と死亡事故44件が記録
米国では、ここ数年2ケタ台の伸びを示す発展著しい健康食品業界だが、米食品医薬品局(FDA)の記録に基づき、AP通信が調べたところ、昨年度栄養補助食品に関する副作用報告が2千500件と79人の死亡事故が起きているという。 特にハーブに関してはFDAに900件の副作用と死亡事故44件が記録されているという。CNNが問題視される素材として筆頭に取り上げたのが、昨年死亡事故により訴訟問題にまで発展したエフェドリン。以下、ヒレハリソウ、また若返りホルモン「DHEA」なども上げている。問題素材を列記すると下記の通り。 @ Ephedra(エフェドラ):エフェドリンと呼ばれる化学物質が配合されている刺激剤。FDAには、激しい動悸、心臓発作、卒中など副作用900件が通報されている。エフェドリン配合の補助食品販売を禁止している州が幾つかあるが、連邦レベルでは係争中。 A Chaparral(ヤブ):茶や錠剤形式で販売されている。抗がんや血を清浄にする働きをするものと言われる。だが、重度の肝臓障害に陥る危険性の指摘も。FDAには、肝炎10件、死亡事故2件などの通報がされている。 B Comfrey(ヒレハリソウ):カナダでは禁止。ドイツでもその使用には厳しい規制を設けている。元々、その根が腫れを抑えると言うことで湿布剤などで使われていたが、現在は内服用にも使われるようになった。アルカロイドを含み、肝臓に障害をもたらすといわれる。動物実験では、発がん性も指摘されている。FDAには死亡事故1件の報告あり。 C DHEA:体内でエストロゲン、テストステロンに変換。NIHによると、「若返りホルモン」といわれるその働きは証明されていないという。ひんぱんに利用すると、肝臓障害の危険性も指摘されている。FDAには、DHEAが原因と思われる副作用31件の通報あり。 D センナ、大黄、クロウメモドキ、ひまし油:下剤として使われるが、下痢、吐き気、慢性便秘などの症状との関連性もいわれる。FDAには、多量の服用と思われる4件の死亡事故が報告されている。 E Pennyroyal(メグサハッカ):堕胎を誘発するものとして知られている。FDAには、死亡事故1件の報告あり。 F Sassafrass(サッサフラス):このオイルは米食品添加物法により禁止されている。しかし、お茶などのタイプで販売されている。 ビタミンA、セレニウムなど大量摂取の危険性警告 その他、安全性が疑問視されているものとして下記のような素材も上げられている。 @ 甘草:下剤とともに使用すると、深刻なカリウム欠乏に陥る、A 亜麻の種:薬の吸収を弱める、B カバカバ:アルコール効果を増す。 またビタミン・ミネラルに関する多量摂取についても以下のように警告を発している。 @ ビタミンA:妊娠中に摂りすぎると、出産障害を起こす危険性がある。1日に2万5000IUを摂取すると、重症の肝臓障害、頭痛、関節の痛みなどを起こす、A ビタミンD:RDA(10mg)の10倍を数ヶ月にわたって摂取すると、カルシウム濃度が異常に高くなり、腎臓障害を起こす可能性も。初期症状としては、吐き気や喉の渇きが挙げられる。BビタミンEの多量摂取:消化剤などとの併用の場合、内出血の可能性も、C 鉄分:子供には、この摂りすぎはかなり危険。大人も摂りすぎると、心臓病の危険性がある、C セルニウム:1日に5〜50mgを摂取すると、脱毛、神経障害を起こす危険性がある-など。
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