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ビタミンB群(葉酸、B6)が心臓発作の危険性を抑制

2月4日付けのニューヨーク・タイムズ紙に、果物や野菜に多く含まれるビタミンB群を多量に摂ると女性の心臓発作の危険性が半減するという研究報告が掲載された。ビタミンB群の一つである葉酸の多様な効用がこれにより明らかになったが、葉酸とビタミンBとの組み合わせも注目されている。

葉酸、B6の心臓発作抑制効果、14年間の追跡調査で明らかに

ビタミンB群を多量に摂ると、女性の心臓発作の危険性が半減する。2月4日付けのニューヨークタイムズ紙は、こうした研究報告がJournal of the American Medical Association誌に掲載されたと報じている。

これはハーバード大学によって行なわれた研究で、対象になったのは1980年に健康状態が良好と評価された8万82人の看護婦で、14年間にわたって定期的に再評価を行った。それによると、被験者は最初に、ビタミンの摂取量に従って5グループに分類され、14年間の調査を分析した結果、最も葉酸を摂取したグループは最少量のグループと比較して心臓発作を起こした割合が31%低かったという。また同じようにB6では、対照グループより33%低かった。しかしながら、両方のビタミン摂取最多グループの場合は45%とさほど低下を示さず、むしろ別々に摂取した方が効果的とも見られた。

葉酸、B6に加え、1日1杯の適度なアルコールがさらに心臓発作の危険性下げる

興味深いのは、葉酸とビタミンB6を多量に摂る一方で、アルコール飲料を1日1杯程度飲んだ場合。その際、心臓発作の危険性が75%低下したという。ただし、適度なアルコールという条件付きだ。これまでにもアルコール飲料が、男女ともに心臓発作の危険性を下げるとの報告もある。

葉酸とビタミンB6のこうした心臓発作への抑制作用は、血中のアミノ酸ホモシステイン濃度を下げ血管の流れを妨げないようにするため。アミノ酸ホモシステインは血管を傷つけ狭くし、心臓発作を導く大きな要因となることがこれまでに他の研究で明らかになっている。

毎日葉酸を400マイクログラム以上、B6を3mg以上摂ることを推奨

National Academy of Sciences Food and Nutrition Boardがこれまで発表していた葉酸の推薦標準量は180マイクログラム。また、B6は1.6mgだった。今回の発表では、心臓病の危険性から体を守るためには、毎日葉酸を400マイクログラム以上、ビタミンB6なら3mg以上が望ましいと強調している。葉酸、ビタミンB6を含む食品は次の通り――<葉酸>@オレンジジュース/45マイクログラム(1カップ当たり)A調理済アスパラガス/262B調理済ほうれん草/262B調理済ヒラマメ/358C鶏の肝/1078<B6>@料理用バナナ(中1本)/0.54mgAバナナ/0.68B鶏(1カップ)/0.66C牛レバー(3オンス)0.77――などとなっている。

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