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世界的な医療統合化の潮流
6月2日、「JACT第4回大会」で報告 2月18日から20日までの3日間、米国アリゾナ州チュソンで小児ケアの統合医療会議が開催され、JACT(日本代替・相補・伝統医療連合会議)から渥美理事長が参加。オルタナティヴ・メディスン(代替医療)の研究を推進するNIH・NCCAMストラウス所長や日本でもハーブ(薬草)代替療法で知られるアンドリュー・ワイル博士らと情報交流を行った。概況を6月2日に開催された「第4回JACT大会」で報告した。
代替医療の研究に、今年6,870万ドルの大幅予算(NIH:米国立衛生研究所)
2月18日から米アリゾナ州チュソンのアリゾナ大で開催された小児統合医療会議には、米国各地からオルタナティブ・メディスン(代替医療)の専門家ら700人が参加。 鍼灸、カイロプラクティック、栄養療法、心身療法などの代替医療のエビデンス(医学的な根拠)を明らかにし、臨床現場に導入を図ることを目的にディスカッションが行われた。 また代替医療の研究に意欲的なNIH(米国立衛生研究所)・NCCAMからストラウス所長が参加し、現在進行しているプログラムの概況を報告。2000年の予算として6,870万ドル('99年は5,000万ドル)が各大学や研究所に振り分けられることを明らかにした。
現在米国のハーブ(薬草)サプリメント市場は急伸しているが、アンドリュー・ワイル博士の牽引力によるところが大きいといわれる。博士は、Harvard Medical Schoolで植物学の権威であるRichard Schultes博士の元で民族植物学を学ぶとともに、世界中を旅行し、ハーブ療法を始めとする様々な民間伝承医療を体験。90年代に入って米国で西洋医療の行き詰まりが指摘され、代替医療が台頭する中、博士の提唱する「ハーブ療法による自己治癒力の発現」が注目、人気を呼んだ。1997年には「米国で最も影響を与えた人物25人」にも選ばれている。
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