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100人に1人発症のパーキンソン病、腸と密接に関係
〜血液の質も腸内環境と密接に関わっている

2022年4月21日(木)、web配信により「腸脳皮膚相関とアンチエイジング」をテーマに第7回株式会社アイメックRD業界研究セミナーが開催された。この中から斉木臣二氏(順天堂大学大学院医学研究科神経学 准教授)のパーキンソン病についての講演を取り上げる。

パーキンソン病、100人に1人の割合で発症

パーキンソン病(以下PD)は高齢になると100人に1人の割合で発症する身近な病気の一つである。その症状は主に運動機能において発現し、症状の発現によって自身のPDに気づくことが多い。

運動症状の代表的なものが筋固縮・寡動・振戦で、関節が動きにくくなり運動が滑らかにできない、体をスムーズに動かすことができないといった症状が現れる。

これらの症状については対処療法ではあるが治療薬が確立されており、治療薬がよく効いている状態であれば健常時と変わらない動きまで戻せるようになる。

しかしPD予防や抑制に関するメカニズムについてはまだわかっていないことが多い。一方、ここ数年でPDと腸の関係に関する研究が急速に進み、新しい治療法や検査方法が見出せるかもしれないと期待が寄せられている。

便秘との関係がここ数年指摘

PDの代表的な症状である運動障害の原因はわかっていて、加齢に伴い脳の黒質(ドーパミン分泌に関わる部分)の部分が脱落していくことで神経も脱落し、これに伴い運動機能の症状が強く出るようになる。

運動症状が出はじめて、自ら(あるいは家族が)PDを疑うようなレベルの場合、すでに脳の黒質は半分〜7割程度にまで減少しているが、黒質の減少は運動症状が出る10年ほど前から緩やかにスタートしていることもわかってきている、と斉木氏。

もう一つ、PDには運動症状の他に非運動症状も多く出る。代表的な非運動症状が「抑うつ・認知機能低下・無気力・睡眠障害」といった脳機能の低下。

内臓では「便秘・頻尿・起立性調節障害」など、いずれにせよ自律神経系が関与する症状がよく出る。

またPDの症状が発症する人の中には便秘で悩む人が多い。PDになるとさらにそれが悪化することなどから便秘とPDの関係についてもここ数年指摘され、消化管がPDの発症原因になっているのではないか?とまで考えられるようになっている。

パーキンソン病、2タイプに分類

PDは2つのタイプに分類される。一つが「ボディファースト型」と呼ばれるタイプ、日本人のPDの7割がこれに該当する。

これは運動障害などが起こってから腸管蠕動運動の不全が確認されるタイプで、腸管自律神経の障害が見られ、やがて脳も障害が起こる(腸→脳)。

「腸脳相関」という言葉が知られるようになっているが、まさに腸と脳は密接に関係していて、腸の中で発生する毒素が迷走神経を通じて脳に到達し、脳内や全身にαシンクレインの沈着を起こすと考えられる。

もう一つが「ブレインファースト型」というもの。心臓や腸管へ分布する自律神経系は保たれているが、扁桃体から迷走神経を介して腸に悪影響を与える(脳→腸)。

腸の治療をターゲットにするものも検討

健常者は脳も腸も正常であれば、正常な血液成分が常に脳と腸を行き来し自律神経系も障害を起こさない状態を維持できる。

日本人に多いボディファースト型のPD患者は、コントロール群と比較して「一定の共通した腸内細菌変化」が確認される。

この腸内細菌の変化によるPDへの影響としては、全身の炎症・脳の炎症・さらに腸内の代謝物(細菌)の脳への到達が推測され、研究が進められている。

これまでのPDの治療薬、主に運動障害に対する治療薬は脳に対するものであったが、現在は腸の治療をターゲットにするものも検討されている。

腸内細菌→腸管→血液→脳→腸内細菌という流れを繋いでいるのは迷走神経だが、腸に溜まったαシンクレインが迷走神経を通り脳に沈着して脳で炎症を起こしている可能性が高いため、と斉木氏。

PD診断、新たな方法が検討

また、PDの診断についても新たな方法が検討されている。これまでは脳のMRIで診断してきたが、現在皮脂のREN解析技術が開発されている。

というのも、PD患者の約60%に脂漏性皮膚炎が確認されている。この肌の皮脂量の変化や皮脂RNAのプロファイリングはミトコンドリア発現の変化や中枢神経の病変を反映している可能性があるため。

現時点では少なくとも「PD患者の皮脂RNAは健常者とは異なる性質が認められる」レベルで、この診断システムが成立するかは現在検討中だが、より簡便に、より早期にPDを発見するのに役立つことが期待されている。

血液の質、腸内環境と密接に関わっている

他にもPD患者において虫垂の変化が認められること、虫垂の変化は脳の変化と関連していることも近年わかってきている。

また、治療薬であるレボドパが効かない人には大抵ピロリ菌感染が認められている。

治療薬の血中濃度が上がらないだけでなくPD患者はコーヒーや緑茶に含まれる血中濃度も上がらないことから、やはり腸管に問題があると推測されている。

PD患者においてポリアミン代謝の異常が見られることも確認されており、脳で起こっている炎症状態は血液である程度目星が付けられるようになってきている、血液の質はやはり腸内環境と密接に関わっている、と斉木氏。

腸管透過性の亢進や異常が腸内だけでなく脳に悪影響を及ぼすことは間違いなさそうで、PDにいても腸内細菌叢の改変による治療は候補になっているとした。


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