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コーヒーの有用性に関する最新情報 コーヒーおよびそれに含まれるカフェインについての研究がここにきて相次いでいる。生体に有益・有害と、さまざまな研究報告が入り乱れているが、ここ2年ほどの研究報告の中から、今回は生体に有用とされる報告を取り上げる。
コーヒー1日4杯以上、胆石の危険性を低下
先頃、コーヒーを多く飲むと胆石の危険性が低下するという研究報告が、Gastroenterology誌に掲載された。
また、コーヒーに含まれるカフェインは高齢者の記憶機能を促進させるという研究報告も出ている(Psychological Science誌'02/1月号)。 テストは午前と午後に行ったが、レギュラーコーヒーのグループは、1日通してテストの成績が落ちなかったという。ちなみにデカフェーコーヒー360mlには、カフェインが220〜270mg入っているが、デカフェは10mg未満。 この他、動物実験でもカフェインが脳細胞の増加に関わることが報告され、記憶機能に影響をおよぼすことが推測されている。 コーヒーを飲む喫煙者、飲まない喫煙者に比べ膀胱がんの危険性が低い
膀胱がんの危険性が低くなるという報告も出ている(Journal of Epidemiology and Community Health'01/1月号)。
喫煙者がコーヒーを週に2杯以上飲むと、膀胱がんの危険性が低くなるという。
この他、コーヒーを飲まない人のパーキンソン病に罹るリスク率はコーヒーを飲む人の2〜5倍という研究報告もある(Journal of the American medical Association誌)。
また、コーヒーを全く飲まない人のリスク率は、4〜24ouncesのコーヒーを飲む人と比べると2〜3倍高く、28ounces以上飲む人と比べると5倍高いことが明らかとなったという。 パーキンソン病は、米国では100万人が罹患していると推定され、毎年5万人が発症しているといわれる。筋肉の動きを司るドーパミンを分泌する脳細胞に障害が生じるため、顔や手などに震えや引き攣りを起こす。
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