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放射線100mSv未満、喫煙や飲酒などに比べ低いがんリスク 2011年8月3日(水)、ベルサール半蔵門で、第4回 食の安全・安心財団 意見交換会「放射線セシウムと食のリスク〜汚染稲わらによる牛肉汚染の状況と対策〜」が開催された。セシウム牛肉の基準値の設定など専門家からの報告と意見交換会が行われた。
食品のセシウム規制値の決め方
この中で、唐木英明氏(日本学術会議副会長東京大学名誉教授)が「放射性セシウムと食品の安全性」と題し、セシウムの基準値の設定について述べた。
現在、食品や飲料水に含まれるセシウムの規制値は以下のようになっている。
食品全体で年間5mSvを超えないという前提で、上記5種類の食品群がそれぞれ1mSvとされている。また、各群の食品の合計は1mSvにならないように設定され、結果、牛肉の基準は500Bq/kg(0.008mSv/kg)という厳しい基準になっているという。 安全性については、セシウム牛肉1キロあたり500Bq/kgは放射線0.008mSvに相当する。これは食品トータルの基準値5mSvの625分の1に当たる。そのため、例えば、基準を超えた牛肉を1日200gづつ、5日間食べたとしても0.08mSvで健康に悪影響を及ぼすものではないという。 また、唐木英明氏は食品とがんリスクについて以下のような図表で解説。この図表から、100mSv以下の放射線のリスクは極めて小さいことがわかる。野菜不足や運動不足は放射線100mSv以上にがんリスクが高く、とくに飲酒や喫煙については、放射線1Sv(1000mSv)よりがんリスクが高い。とかく放射線ばかりに捉われがちだが、他のリスクファクターについても注意を払う必要がある。
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「セシウムではガンにならない」(週刊新潮) 全国の放射能濃度一覧 >
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