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【 遺伝子組み換え食品に反発か、オーガニック・キャンデー市場拡大 】

遺伝子組み換え食品が米国で浸透する中、反発を強めるかのようにオーガニック 食品市場が拡大している。中でも、子供の健康への懸念か、このところ、 オーガニック・キャンデーが着実に売り上げを伸ばしている。オーガニック・ ニッチマーケットの注目株ともみられており、ヘルシー、フェアトレード、 高品質、健康へのベネフィットを売りに、メーカーは従来のキャンデー市場に 食い込もうと必至だ。オーガニック市場の近況を報告する。

オーガニック・キャンデー市場は1100万ドル、2ケタの成長率

およそ1100万ドルといわれるオーガニック・キャンデー市場。ナチュラルプロ ダクト市場調査会社SPINSによると、2002年7月から2003年7月までの52週間の 売り上げは、オーガニック・チョコレートキャンデーが880万ドル、その他の キャンデーが210万ドルだった。成長率はチョコレートが29.2%で、その他は ほぼ横ばい。チョコレートものがオーガニック・キャンデー市場の売れ筋なの は言うまでもない。

一方、キャンデー全体の市場は、チョコレートが42億4010万ドル、その他が 24億2760万ドルと圧倒的な強さを示しているが、成長率は横ばいで大きな変化 は見られない。

キャンデー市場でも、添加物や農薬を一切使用しないオーガニックを好む人が 増えていることがわかる。ちなみに、米国のオーガニック食品市場は85億ドル。 食品市場の1.6%とまだまだシェアは少ないものの、1990年から毎年約20%増 と順調な成長を続けている。

さまざまな人気ブランド登場

昨年12月に発売されたジョエル社(ペンシルべニア州)のオーガニックキャン デー「カレッジ・ファーム」。中身はもちろん、透明な包装用フィルムもとう もろこしから作ったという、“オールナチュラル・アプローチ”が話題を呼ん でいる。

フレーバーはヴィエナ・ローストコーヒー、チョコレートミント、バニラキャ ラメル、ストロベリークリーム、レモンの5種類。環境にやさしい商品として 注目を集めている。

そして、オーガニックチョコレートといえばDagoba。そのクリエイティブで エキサイティングな商品作りのアイデアは業界でも一目おかれている。チョコ レートの素材はすべて中南米とカリブから輸入、オーガニックキャンデー業界 では常識の「フェアトレード(互恵的取り引き)」を早くから実施している。 ミント、ラズベリー、ヘーゼルナッツといったチョコレートの定番フレーバー に加え、チャイティー、スリランカココナッツなどのエキゾティックなフレー バーも人気を呼んでいる。

品揃えでは群を抜くカリフォルニア州のサンリッジ・ファームス。子供向けの ゼリータイプのキャンデー「オーガニック・ジョリー・ビーンズ」をはじめ、 子供をターゲットにしたオーガニック商品の開発にも力を入れている。

品質の高さで定評のある、カリフォルニア州のチョコレートメーカー、Mrs. Mudd's。高級感のあるオーガニック・トリュフが人気だ。また近々、オーガ ニック・グリンティー・トリュフ・バーを発売する予定。

市場成長の背景に高品質、フェアトレード

ところで、ここ数年、オーガニック・キャンデー市場が順調に成長している 背景には何があるのか。 業界紙らがまず真っ先に指摘するのが、オーガニック商品のヘルシーで、 高品質、さらにそのグルメ的なイメージが消費者に浸透した点。値段は少々 高めだが、オーガニック基準を満たしたトップクオリティーの素材を使った キャンデーが売れ筋という。

そして、フェアトレードのコンセプト。カカオなどの素材を栽培する農家や 生産者らに対し、相場に見合った正当な料金を支払うというものだ。生産者 らはフェアトレード認定団体に属し、環境にやさしい栽培を義務付けられて いる。

そして輸入業者は、必ずフェアトレード認定の生産者から購入しなければ ならない。ちなみに、アメリカにある唯一の認定団体は「TransFair USA」。 人にも環境にもやさしいフェアトレードのコンセプトが商品選びの際に重視 されているという。

キャンデーに機能性が求められている要因も見逃せない。オーガニックキャ ンデーの中でも、チョコレートものが主流になっていのはそのためと言える だろう。血管を拡張させる働きと高い抗酸化作用があるといわれるチョコレ ートの原料カカオ。マグネシウム、プロテイン、鉄分も含んだヘルシー素材に、 エネルギー増強、抗酸化といった機能性を求める人は少なくない。

また販売網の開拓も成長の大きな背景になっている。オーガニックキャンデー はちょっと前まで、限られた自然食品店だけが扱っていた。それがここ数年、 量販店などの主流販売網でも簡単に手に入るようになってきている。 SPINSによると、主流販売網における2003年のオーガニックキャンデー売り 上げはオーガニックキャンデー総売り上げの44%を占め、前年の40%を上回 った。一方、自然食品店は前年の60%から56%にダウンしている。

「GM食品が食料品店で販売されていることを知っている」が52%

ところで、もう一つオーガニック市場拡大の背景には、遺伝子組み換え食品 (GM)を抜きには語れない。米国での状況はどうか。 政府、専門家、あるいは業界関係者レベルでGM食品に関して白熱した論議は 繰り返されるが、ある調査によると、「GM食品が食料品店で販売されている ことを知っている」と回答した割合は52%、「日常的にGM食品を食べている と認識している」との回答は26%だったという。

また、別の調査では、GM食品について「あまり聞いたり読んだりしたことが ない」「全く聞いたり読んだりしたことがない」と回答したのは43%、「やや」 の回答が45%、「いろいろと聞いたり読んだりする」は12%だった。

米食品医薬品局(FDA)、ラベル表示義務付けを否認

GM食品に関し、やはり議論が沸騰している課題がラベリング問題。アメリカ では、GM食品およびGM原料を使用している食品へのラベル表示義務付け を求める声が圧倒的になっているにも関わらず、米食品医薬品局(FDA)は 「必要を認めない」と拒否している。その裏には、GE食品使用のラベル 表示によって、消費者が嫌悪反応を起こすことを懸念する食品関連企業の 思惑が見え隠れする。

また、各非営利団体や民間企業でもGMへの動きに対抗する運動やラベル表示 義務付けを求めるキャンペーンが盛んに展開されている。 例えば、スーパーマーケットのWhole Foods、Wild OatsはノンGM原料のみ を使用した自社ブランド製品を開発、販売している。

またTrader Joe’sもノンGMキャンペーンに参加している。また、True Food Networkでは、ベビーフード、冷凍食品、クッキーなどの分野から各社製品 を選び出し、GM原料を含有しているもの、ノンGMを使っているものに分類する リストを発表している。

例えば、ベビーフードで、ノンGMを使っているグループは、 Beech Nut jars のマカロニ&ビーフ、コーン&スイートポテト、カウントリー・ガーデン・ ベジタブルなど、GM原料を含有している製品はナビスコのアロールート・ティ ージング・ビスケットなど。

シリアルでは、GMグループはゼネラル・ミルスのチェリオ、コーン・チェッ クス、ラッキー・チャーム、ケロッグスのコーン・フレーク、レイズン・ブ ランなど。

ノンGMグループは、アローヘッド・ミルスのネーチャーズ・オー、 ネーチャーズ・パスのコーン・フレーク、クリスピー・ライスなど。 チョコレートではGMグループがハーシーズのキットカット、スペシャル・ ダーク、ミルク・チョコレートなど。 ノンGMグループはWhole Foodsのダーク・チョコレート、ミルク・チョコレート など。

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