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米国で最も信頼される健康栄養学、「ナチュラル・ハイジーン」
果物・野菜で治癒力高め、生活習慣病やメタボ対策にも

4月12日、銀座ビジネスセンター(東京都)で、「ナチュラル・ハイジーン」の提唱者で、果物・野菜の摂食を推奨する松田麻美子氏(日本ナチュラル・ハイジーン普及協会 会長、自然健康・治癒学博士)が来日し、「フィット・フォー・ライフ〜肥満・生活習慣病、撃退の切り札」をテーマに講演を行った。「ナチュラル・ハイジーン」に基づいた、果物・野菜中心の食事療法は、ダイエットや疾患予防に役立ち、アメリカでも多くの人々から支持されている。

果物・野菜中心の食事が疾患を遠ざける、「ガン予防10ケ条」(世界がん研究基金/米がん研究協会作成)では必須食品に

動物性食品が多く、果物・野菜の摂食が少ないと肥満や病気がちになる---。講演で松田氏は、そう指摘した。心臓病や脳卒中、糖尿病、骨粗しょう症など多くの疾患に食事が密接に関係しているという。

「ナチュラル・ハイジーン」は、健康維持の科学あるいは病気予防の原則の意で、人体のケアに最適な健康法により、自然と調和する生き方を目指すというもの。
「ナチュラル・ハイジーン」では、果物・野菜中心の「食」を理想とする。人体は自ら「浄化」、「治癒力」、「機能維持力」を持つが、果物・野菜中心の食事でこれらの機能が賦活し、疾患を遠ざけるという。古代ギリシャ時代の医聖、ヒポクラテスも、「食すなわち薬である」とし、「ナチュラル・ハイジーン」の哲学を提唱したといわれる。

また、松田氏は、「果物・野菜の中心の食事をしていると、病気にならないことが明らかになった」と述べ、昨年11月、世界がん研究基金と米がん研究協会が報告した517ページにわたるレポートが要約され、ガン予防の10ケ条として、果物・野菜を多く摂ること、植物性食品中心の食事にすることが掲げられたことを明らかにした。

「ナチュラル・ハイジーン」はアメリカで長い歴史がある。1830年に「アメリカ生理学会」が設立。数年後に、ヘルスフードショップが誕生し、「ナチュラル・ハイジーン」の哲学が徐々に浸透していく。1862年には「全国ハイジーン協会」が設立され、ラッセル・トウロール博士らの出版物も刊行されて、「食」の重要性が広く認識されるようになる。1900年代には、ハーバート・M・シェルトン博士らが、「ナチュラル・ハイジーン」を学問的に裏付け、実践・普及に努める。

現在、北米では「米国ナチュラルヘルス大学」、「ロサンジェルス市立大学」、「フィット・フォー・ライフ ナチュラル・ヘルス大学」(旧「アメリカ健康科学カレッジ」)などが、ナチュラル・ハイジーンの学位を認可しており、松田氏は「米国ナチュラルヘルス大学」にて自然健康・治癒学の博士号を、また「アメリカ健康科学カレッジ」にて栄養科学の博士号を取得している。

1995年には、「ナチュラル・ハイジーン」の実践の書として、『フィット・フォー・ライフ』がアメリカで著され、松田氏はその邦訳を手がける。同書は世界で1200万部売れ、「健康栄養学のバイブル」とも評され、『風と共に去りぬ』や『聖書』とともに「世界の名著・ベスト25」にも選定(パブリッシャー・ウィークリー誌)されている。

人体における「排泄・補給・同化」のサイクルを円滑にすることが大切

具体的に、「ナチュラル・ハイジーン」に基づいた理想的な「食」のスタイルとはどのようなものか。
「ナチュラル・ハイジーン」では、健康を保つために、体の3つのサイクル(排泄・補給・同化)を円滑に機能させることが大切という。サイクルとは次のようなものだ。
午前4時〜正午が排泄(老廃物と食物のカスを排出)、正午〜午後8時が補給(摂取と消化)、午後8時〜午前4時が同化(吸収と利用)。このサイクルの円滑化に、果物・野菜が重要な役割を果たす。

午前4時〜正午は、水分を多く含む果物・野菜の摂食が老廃物の排泄に最適で、「天然の新鮮な果物を摂ることが大切。加工処理されたり、熱を加えられたものはダメ。新鮮なフルーツやフルーツジュースであれば欲しいだけ摂ってもいい。果物は消化のためのエネルギーをほとんど必要としない」と松田氏。熱を加えると果物・野菜に含まれる酵素が死滅する。48.8度以上の高温で加熱調理された食品は栄養的価値を失うという。また、果物は他の食物と一緒に食べない。空腹時の摂食が大事で、デザート扱いは禁物という。

正午〜午後8時は、水分を含んだ食べ物(果物・野菜)と凝縮食品(果物・野菜以外のもの)を7対3の割合で摂る。こうした食べ物の組み合わせがエネルギーの浪費を防ぐという。

この他、肉や魚や乳製品など動物性食品の摂り過ぎは、消化のために膨大なエネルギーを使い、さまざまな疾患を招くという。牛乳と骨粗しょう症との関係が議論になっているが、牛乳の摂取量の少ない国々は骨粗しょう症の発症率が少なく、ハーバード大学の8万人の女性を対象にした12年間にわたる研究でも、牛乳に骨粗しょう症の予防効果がないことが判っているという。

また、魚についても、含まれる水銀が胎児や子供の脳神経の発育形成に致命的なダメージを与える可能性があり、米国では妊婦や授乳中の女性、幼児はサメ、メカジキ、アマダイ、サバなどは食べないように、またマグロは週4〜6オンス(113.4g〜170.1g)以下にするよう勧告しているという。

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