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永久脱毛って本当に可能なの?【 脱毛の疑問 】

「永久脱毛」は医療行為

「永久脱毛」は、主に医療レーザー(厚労省の許可が必要な医療機器)を用いて行われています。レーザーにより70度近い熱が皮膚に照射されることから医療行為とされています。

しかし、この「永久」というのは本当なの?ホントに生涯毛が生えてこないの?レーザーって、体に害はないの?と不安を抱く方も多いかと思います。

そうした疑問に対して、レーザー脱毛の成り立ちや歴史をご紹介したいと思いますが、その前に、「毛」が生え代わる仕組みについて少しお話しましょう。

毛の皮下の「毛根」には、毛細血管から栄養を取り込み、毛を育てる「毛乳頭」があります。この「毛乳頭」を含む「毛母細胞」を完全に壊さない限り、毛は再び生えてきます。そのため、「永久脱毛」の施術では、レーザーを「毛乳頭」や「毛母細胞」に照射して破壊し、毛が再び生えない状態にします。

「永久脱毛」を巡る議論、代用に「永久減毛」「不再生脱毛」

ただ、「永久脱毛」というと、文字通り施術後、「永久に」あるいは「一生」、「毛が生えてこない」というイメージがあります。しかし、この「永久」という言葉を巡ってはさまざまな議論があります。

後述しますが、レーザーが登場するまで、脱毛は電気針で行われていました。「毛乳頭」を一つひとつ針で壊すことで、毛が再生しないことは認められていましたが、レーザーについては、脱毛で本格的に使われるようになってまだ20年ほどしか経っていません。

裏を返せば、レーザーによる脱毛施術で20年、毛の再生がみられていないともいえますが、厳密に、生涯にわたって本当に毛が生えてこないかは未検証、との声もあります。

このように「永久脱毛」を巡る議論はいろいろありますが、脱毛先進国のアメリカでは、「永久脱毛」を「最終脱毛から1ヶ月後、毛の再生率が20%以下なら永久」と定義しています。

これは「レーザー脱毛で毛を処理した後に、毛周期を経て、ムダ毛の数が顕著に減少している状態が持続していること」を意味していますが、1998年には、ハーバード大学のあるグループが「永久脱毛」の代用として「永久減毛」「不再生脱毛」という言葉を提案しています。

レーザーは人体に害はないの?

レーザーは、原子力と並ぶ20世紀最大の発明の一つといわれる、非常に強いエネルギーを持つ人工的な光線です。

レーザーといっても医療用と工業用では出力レベルが異なりますが、工業用としては宇宙工学や通信、芸術などさまざまな分野で用いられています。身近なところではCDやスーパーのバーコードの読み取りなどに使われています。

脱毛で用いられる医療用レーザーは、公的に定められた安全基準に則り、人体に害を及ぼさないレベルで設定されています。またエックス線のような副作用もなく、人体には無害です。照射した部位のみに影響を及ぼし、周辺の正常な細胞に悪影響を与えることはありません。

また医療用レーザーは皮膚の表面から3〜4o程度のところにまでしか達しないようになっていて内臓にも何の影響も及ぼしません。皮膚がんを心配される方もいますが、皮膚がんの原因は主に紫外線で、レーザーは赤外線に近いため、心配は無用です。

シミやアザ、ホクロの除去にレーザーを利用

レーザーはその種類により、特定の色や物質に反応し、集中的(選択的集中)に熱を加えて組織を壊します。中でも「黒い色に反応する」という特性を持つものは、医療分野で用いられています。

レーザーは人体に当たると、熱を発生し、組織を変性させ、タンパク質を活性、血液を凝固するなどします。この働きを利用し、レーザーをメスのように用い、手術を行っています。

また、血流を促し、肩凝りの治療などにも使用され、美容の分野では特にシミやアザ、ホクロの除去などの目的に利用されています。

1997年、日本でレーザー脱毛が開始

レーザーの美容面での使用ですが、1960年にメイマンが開発した「ルビーレーザー」がホクロやアザの治療に使われました。その後、レーザーによる脱毛効果の事例が報告されるようになり、レーザー脱毛の研究が始まりました。

このレーザーを用いた脱毛法により、脱毛の歴史は大きな進化を遂げます。それまで、医療やエステサロンでの脱毛といえば、毛穴に針を差し込み、電流を流し組織を分解する「電気針脱毛」が主流でした。あるいは自己処理で、カミソリやテープ、毛抜き、脱色や薬剤など用いて行われていました。

しかし、こうした脱毛処理は、効果が現れるまでに膨大な時間を要し、皮膚への悪影響も少なからずありました。そこに華々しく登場したのがレーザーでした。
1996年に、「ルビーレーザー」で脱毛が可能になったとハーバード大学のウエルマン研究所で報告されると、いよいよ、日本でも本格的にレーザー脱毛ができる、と期待されました。しかし、残念ながら「ルビーレーザー」は日本人の肌質に合わないことが分かりました。

この同時期、アメリカで「アレキサンドライトレーザー」というレーザー脱毛機が開発されていました。この「アレキサンドライトレーザー」は日本人の肌にも合うことが分かり、1997年に、日本でもレーザー脱毛が実用化されるようになりました。

レーザー脱毛の登場により、広範囲のムダ毛を短時間で処理できるようになりました。ただし、レーザーはその特性上、色の薄いうぶ毛などには反応しにくいという欠点もありました。男性の「あごひげ」なども「アレキサンドライトレーザー」では効果が出にくいことが報告されました。

そのためレーザーで大部分を減毛した後、残った毛やうぶ毛などの薄い毛は、絶縁針を用いて脱毛処理するなどされています。

効果が永久的、電気針脱毛とは

レーザーが登場する以前、日本では1970年代後半から電気針による脱毛が行われていました。これは毛穴の一つひとつに針を差し込み、電気を通し、「毛乳頭」を破壊するというもので、永久的な効果が認められていました。

この電気針脱毛には、針に高周波の電気を流す「高周波法」と、弱電流を流す「流電法」、「高周波法」と「流電法」をミックスした「ブレンド法」の3種類があります。

使用する針は「ニードル」と「絶縁針」の2種類。ニードルは金属アレルギーを防ぐように処理、絶縁針は皮膚を傷めないよう、毛穴に差し込む針の部分に特殊な加工が施されています。

主に医療機関で採用されている「高周波法」は、針に直流電流と温度の低い高周波熱を流し、毛根と毛乳頭を破壊、通電時間は1回あたり5〜10秒です。

針を刺す時と電気を通す時にかなりの痛みがあり、ワキ脱毛の際、顔周りや虫歯、歯の詰め物がうずくといったことも報告もされています。また医療機関での施術といっても、処理後に火傷や色素沈着が生じる可能性もあります。

エステサロンでの電気針による脱毛は「ブレンド法」が一般的です。毛根を徐々に弱らせていく処理法で、高周波法に比べると4〜5倍の時間がかかります。また、高周波法と同様強い痛みが生じるといわれています。

電気針を使った施術のデメリットは、脱毛のためにムダ毛を伸ばしておく必要があるということです。そのため、レーザー脱毛が主流となった現在 、電気針はどうしても気になる箇所、眉毛などの細かいパーツ、レーザーで脱毛できなかった数本を処理するなどで用いられる程度になっています。

フラッシュ脱毛〜脱毛サロン編

電気針からレーザーに代わり、女性のムダ毛処理の悩みが解消されました。レーザーの最大のメリットは、短時間で広範囲の施術が可能、また痛みが少なくて済むということです。

脱毛サロンで使用されている脱毛機は正確には「レーザー」ではなく「フラッシュ光線(光)」です。違いは「波長」で、レーザーは単一の波長ですが、フラッシュ光線(光)は複数の波長です。

また、レーザーは威力が強いため専門医しか扱うことができません。しかし、フラッシュ光線(光)は出力が一定に制限されているため、誰でも安全に扱うことができます。

「フラッシュ光線(光)」を用いた脱毛法は、「IPL脱毛」、「光脱毛」、「フラッシュ脱毛」、「プラズマ脱毛」などと呼ばれています。サロンごとに異なるネーミングがされていますが、基本的には同じ原理です。脱毛機により多少の違いがあるものの、さまざまな波長の光をミックスさせることによりムダ毛の処理を行います。

ただ、医療行為にならない程度にまで光の出力を下げることから「医療レーザー脱毛に比べ、時間がかかる」といったことも指摘されています。

レーザー脱毛〜医療クリニック編

日本で、医療用のレーザー脱毛機として採用されているのは、アメリカで開発された「アレキサンドライトレーザー」と「ダイオードレーザー」2種類です。他に、「ヤグレーザー」、「エピライト」といったレーザーも部位に応じて用いられています。

欧米人は体毛が濃いことから、脱毛への関心も高く、さまざまな脱毛機がアメリカで開発されています。しかし、白色人種と有色人種では皮膚のメラニンの含有に違いがあるため、レーザーの反応も異なります。レーザー脱毛機の中で、日本人の肌質に合い、効果があるとされているのは「アレキサンドライトレーザー」と「ダイオードレーザー」です。

「アレキサンドライトレーザー」は、アレキサンドライトという宝石を用いたレーザー脱毛機で、755nmの波長です。日本では主にサイノシュア社製のものが使用されており、照射範囲は7oと10oの2種類。同じ「アレキサンドライトレーザー」でキャンデラ社製のものもありますが、こちらは日本人の肌に合わせて、冷却装置を付けるなどしています。

「アレキサンドライトレーザー」は、メラニン色素に反応するため、脱毛以外に、シミやホクロの除去、ニキビ治療、毛穴の引き締め、肌のタルミの除去など美容目的でも使用されています。ただ、うぶ毛には反応しにくいというデメリットもあります。

「ダイオードレーザー」は、半導体を用いた医療レーザー脱毛機です。日本ではコヒレント社製のものが主流で、レーザーの先端部分に冷却装置が付けられているため、火傷をしにくく、男性のひげ脱毛でもよく用いられています。

「ダイオードレーザー」は、800〜810nmの波長で、他のレーザー脱毛機が不可能なうぶ毛のような色素の薄い毛の処理にも適しています。照射面は「アレキサンドライトレーザー」に比べ小さいですが、四角形のため、照射漏れが起きにくく、均一に脱毛ができるとされています。

レーザーって、痛くないの?

脱毛の際の痛みですが、レーザーやフラッシュ脱毛は電気針と比べると、痛みは格段に少ないといえます。痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的には「ゴムでパチンと弾かれるような感じ」です。

レーザーの場合は、毛根を破壊するために、皮膚の3〜4o下の部分に熱刺激を当てます。そのため、軽い火傷のような症状が生じることもあります。

レーザーでの痛みは照射の瞬間で、骨に近い部分や色素の濃い部分は痛みが強く、骨から離れた、色素の薄い部分では痛みは起こりにくいです。

レーザー脱毛で、痛みが強い場合は麻酔下で施術を行うこともあります。ちなみに、エステや脱毛サロンでのフラッシュ脱毛では、ほとんど痛みを感じることもなく、つい寝てしまった、という声もあるほどです。
レーザー脱毛で生じる痛みについて部位別にまとめると以下のようになります。

  • 顔〜痛みはほとんど感じないが、まぶしさや照射時に「ビクッ」とする感じが起こりやすい。専用のサングラスで目を保護していても、強いまぶしさを感じる。
  • 背中〜皮膚が厚く、ムダ毛も薄いのため痛みはほとんど感じない。
  • 腕と足〜毛根が浅いため痛みをほとんど感じない。
  • 膝や肘付近〜骨に近く皮膚が薄いため痛みを感じやすい。
  • ワキ〜毛根が深くムダ毛も太く、骨や顔に近いため痛みを感じやすい。
  • VIO〜毛根が深くムダ毛も太く、骨や粘膜に近いため痛みを感じやすい。
  • 乳輪〜痛みが強いため、脱毛に適さない。

何歳から脱毛できるの?

最近、エステサロンや医療機関で、小学生から脱毛をはじめるケースも報告されています。小中学生がレーザー脱毛をすることはもちろん可能です。

しかし、一般的には成長期の過ぎる18歳を過ぎてから脱毛するのが良いとされます。成長期はすべての毛根が完成しているわけではなくレーザー脱毛をしても、毛根が再生される可能性があるからです。

成長期を過ぎて、体だけでなく毛根の成長も完全に終わってからのほうが、結果的に脱毛の期間や回数が少なくて済むともいわれています。

オーロラ脱毛って何?

顔のうぶ毛などはレーザー脱毛、とくに「アレキサンドライトレーザー」では反応しにくいですが、最近は、「オーロラ(フォトRF)」という機器が登場し、うぶ毛のような細く柔らかい毛にも対応できると注目されています。

「オーロラ(フォトRF)」は医療機器で、パルスライトを照射して生じる熱と高周波の熱を利用して毛根を破壊します。本来、顔のシミやシワ、タルミ、美白といった美容・美肌目的に開発された機器で、脱毛のためのものではありません。

あくまでも付属のような感じで脱毛効果が現れるというものですが、顔脱毛で、同時に美肌効果を求めている人にはオススメです。

レーザー脱毛、どんな人にオススメ?

レーザー脱毛は、肌が弱い人や敏感肌の人にオススメといわれます。ムダ毛を自己処理する際、皮膚にダメージを与えます。しかもそれを長期に渡って行っていると、色素沈着(シミ)や重度の肌荒れの原因になりかねません。

レーザー脱毛を行えば自己処理の回数は激減しますので、肌が弱い人や敏感肌の人はオススメです。また、アレルギー体質の人や蕁麻疹が起こりやすい人も、レーザー脱毛でとくに問題ありません。ただ、炎症を起こしている時や皮膚に色素沈着が起きている場合はダメです。

また、日焼けをしている場合もダメ。これは、フラッシュ脱毛も同様です。レーザーは肌の黒い部分に反応しますので、日焼け肌だと、毛根に熱が届きにくく、皮膚に軽いやけどや水ぶくれを生じることがあります。日本医学脱毛協会では「日焼け後3ヶ月が経過するまでは脱毛は行わない」と定めています。

また、レーザー脱毛を行う際は、事前にある程度ムダ毛を処理しておく必要がありますが、毛抜きやテープでの処理は厳禁です。シェービングで表面のムダ毛を処理する、というのが適切な方法です。

妊娠中のレーザー脱毛ですが、レーザーは胎児に影響を与えないということがわかっています。しかしながら、妊娠中は肌が非常に敏感なこともあり、多くの医療機関やエステサロンが妊娠中は脱毛の施術を行わない方針をとっています。